こけしママンこんにちは、こけしママンです。
以前、グランピングでJackery純正ソーラーパネルを使ったところ、発電量が0Wのまま全く充電できないというトラブルがありました。その後Jackeryのサポートに問い合わせて解決した話はこちらの記事で書いています。
あの経験から「ソーラーパネルって本当に使えるの?」という疑問が残っていたので、今回は自宅で改めて室内と屋外で発電量を計測し、節電効果の試算まで理系夫と一緒に行いました。わが家は日当たりがあまり良くない環境です。「それでも買う価値があるのか」を自分たちで検証した記録をお伝えします。


こけしママン
文系。大学時代、教授が驚くほど資料を漁って論文を書いた経験があり、『納得いくまで調べ尽くす癖』がある。今回のポータブル電源選びでも細かく夫に質問をして我が家に最適な一台を購入。


理系夫
こけしママンの夫。化学系エンジニア。バッテリーの材料特性や劣化のしくみを熟知。客観的に物事をとらえることができる。
- 室内(ガラス越し)と屋外(直射日光)では発電効率が約5倍違う
- 日当たりが悪い家でも、設置の工夫次第で発電できる
- ソーラーパネルを節電目的で買うのは現実的でない理由
- 買う前に確認すべき「日当たり環境チェックリスト」
日当たりの悪い家での屋内と屋外の発電比較
わが家の日当たり環境|南向き一戸建てでも南側隣家の影が課題


🏠わが家の日当たり環境
- 住宅タイプ:一戸建て
- 向き:南向き(庭・ベランダあり)
- 周辺環境:隣家と近接しており、日が当たる面積も時間も短い
後述のチェックリストで言えば「⚠️ 発電効率△」に当たる環境です。それでも実際に試してみた結果をお伝えします。
使用したソーラーパネル|Jackery SolarSaga 100W


📋 Jackery SolarSaga 100W(JS-100F)主要スペック
| 最大出力 100W | 収納サイズ 約61.0 × 55.2 × 3.5cm |
| 変換効率 25% | 展開サイズ 約122.0 × 55.2 × 2.0cm |
| 防水防塵 IP68 | 折りたたみ 二つ折り |
| 重量 約4.0kg(1枚) | Jackery ポータブル電源 ほぼすべてのシリーズに対応 |
| 発電方式 両面発電(IBCテクノロジー) | ※参照:Jackery公式HP |
重く大きいソーラーパネルが多い中、このJackery SolarSaga 100Wは折りたたみ式で持ち運びもしやすいのがポイントです。実はパネルの背面にUSBポートが隠れており、ポータブル電源がなくても太陽光さえあればスマホを直接充電できます。
今回はこのソーラーパネルに、Jackery2000Newをつないで発電しました。Jackery2000Newは、2000Whクラスの大容量でありながら、業界最軽量クラスの17.9Kgで、「大容量だけど持ち運べる」という防災にはかなり心強い一台です。
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今回の検証条件(11月・晴天・外気温13℃)
11月とはいえ、温かみがある1日でした。天気予報は晴れ。室内にもあたたかい日差しが差し込む陽気の日。春先で言えば、3月下旬から4月上旬の天気に近いものがあります。
📋 今回の検証条件
- 日時:11月某日・午前
- 外気温:13℃
- 天気:晴れ
- 使用パネル:Jackery SolarSaga 100W × 2枚


室内(ガラス越し)の結果|INPUT 12〜38W・フル充電まで約16日




INPUT(入力電力)37Wを示している。
INPUT:12〜38W程度(パネル2枚合計)。数字だけ見るとそこそこ発電しているように見えますが、実際はかなり使いにくい状況でした。太陽の動きに合わせてパネルへの当たり方がすぐ変わるため、こまめに向きを調整する必要があります。このペースで計算すると、フル充電(0→100%)まで約16日※かかる計算になります。
※平均入力を25Wと過程し、一日の有効日照時間が5時間だと想定した場合



室内だとカメ並みのスピードの充電速度だね。



窓越しだと発電効率ってガクッと落ちるよね。ガラスによる光の反射や吸収が原因で、実際にパネルに届くエネルギーがかなり減っちゃうんだよ。条件によっては外の10〜30%くらいしか発電できないこともあるから、やっぱり直射日光が最強だね。
屋外(直射日光)の結果|10分で残量1%増加・約6〜7日でフル充電
次に、ベランダに出して発電しようと試みましたが、一つ問題がありました。というのも、わが家のベランダは、光を通す柵ではなく、厚いパネルの壁に囲われたタイプ。 そのため、ベランダの床まで光が届かないんです。そこで、目についた普段洗濯ものを干すために使用している布団干しスタンドの上にのせてみることに。




INPUT(入力電力)74Wを示している。
すると、ソラーパネル1枚分にぴったりのサイズでした。この状態では角度調整が難しいため、適切な角度ではありませんが、そのままソーラー充電を開始しました。
INPUT:55〜72W、10分で残量が1%増加(パネル1枚)。外に出した途端、みるみる発電が始まりました。フル充電まで約1,000分=約17時間。1日の日照時間を5時間とすると約6〜7日でフル充電できる計算です。
⚠️ 屋外設置には注意が必要です|高所への設置リスクについて
今回わが家では物干し台の上にパネルを置いて高さを出しましたが、高所への設置は落下・転倒のリスクがあります。風・地震・不安定な台など、条件次第では重大な事故につながる可能性があるため、同じ方法を試すことをお勧めしているわけではありません。設置場所や方法は、必ずご自身の責任と判断のもとで安全を確認した上で行ってください。
室内VS屋内|発電結果
室内2枚と屋外1枚という条件が異なるため単純比較はできませんが、1枚あたりに換算すると屋外は室内の約5倍の発電効率でした。なお今回の屋外計測は角度固定の状態です。太陽に対して最適な角度に調整できれば、さらに発電量が上がる可能性があります。
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🏠
室内(窓越し)
晴天・11月・午前
INPUT 12〜38W(2枚合計)|フル充電まで約16日
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vs |
☀️
屋外(直射日光)
晴天・11月・午前
INPUT 55〜72W(1枚)|10分で残量1%増加
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ソーラーパネルで電気代は節約できる?実際に計算してみた





これって電気代の節約になるのかな?



計算してみようか。2042Whの50%をソーラーで賄ったとして、1kWhあたりの電気代を全国平均の約35円で計算すると——2042Wh × 50% ÷ 1000 × 35円 ≒ 1回あたり約35円の節電になる。



1回35円か。思ったより少ない



さらにパネル代を仮に8万円として回収年数を計算すると、週1回充電しても年間の節電額は約1,820円。80,000 ÷ 1,820 ≒ 約44年かかる計算だよ
ポータブル電源用のソーラーパネルは、発電した電力をそのとき使う家庭用太陽光パネルとは根本的に違います。バッテリーに貯める用途のため、電気代の節約としての費用対効果は出づらいと言えます。
- キャンプや車中泊に週1回以上行き、頻繁にポータブル電源を使う
- 真夏に集中して使うなど、年間の充電回数が多い家庭
それでもJackery純正ソーラーパネルを手放さない2つの理由
節電目的ではないとしたら、なぜ持っているのか。理由は2つあります。
理由① 長期停電時に電力を補充し続けられる
長期停電への備えとして、電力を補充し続けられる手段が必要だからです。
1〜2日の停電であれば、使う家電を絞れば2000Whの容量でしのぐことはできます。ただし「しのげる」であって「快適に過ごせる」ではありません。クーラーや調理家電は使えないことを前提にした運用です。3日以上停電が続いた場合、ソーラーパネルがなければバッテリーは底をつきます。
いざとなれば、家の中だけでなく、日当たりのいい公園などの場所を選んで、充電する選択肢もあります。その際、ポータブル電源自体が持ち運べる軽さであることが重要です。そういう意味では、我が家が実際に購入したJackery 2000 Newは、今のところ2000Whクラスでダントツに軽いポータブル電源のため、「大容量なのに持ち運べる」という点で、災害に適した1台と言えます。



防災目的なら、ソーラーパネルは保険だと思えばいい。使わなければそれでいいんだよ
理由②子どもと一緒に「太陽が電気になる」を体感できる


そしてもう一つ、買ってよかったと思う理由があります。子どもと一緒に液晶の発電量を見るのが、思いのほか楽しいのです。
また、自分で電気を賄うことができる実感というのは、子どもの有無関係なしに面白いものだと思います。日常に自分だけの発電所を持つということは、環境のことを考えるきっかけになります。
「今日は曇りだから少ないね」「あ、雲が切れたら増えた!」という会話が自然に生まれて、太陽が電気に変わる仕組みや電気の大切さを、難しい説明なしに体感として伝えられています。防災グッズとして買ったものが、子どもへの理科教育のきっかけになるとは思っていませんでした。
ソーラーパネルが向いている家庭・慎重に検討すべき家庭


向いている家庭チェックリスト
| ☀️ あなたの家のベランダ、ソーラー発電に向いている? | ||
|---|---|---|
| ✅ | 南向きベランダがある | 発電効率◎ |
| ✅ | 日中、直射日光が数時間以上当たる | 発電効率◎ |
| ⚠️ | 隣のビルや屋根で午後から日陰になる | 発電効率△ |
| ⚠️ | 北向き・東向きで直射日光が少ない | 発電効率△ |
| ❌ | 一日中日陰・室内窓越しのみ | 発電効率× |
| ⚠️ | わが家は日陰になりやすい環境でしたが、物干し台で高さを出すことで発電できました。ただし高所設置には落下・転倒のリスクがあるため、同じ方法はおすすめしません。設置方法は必ずご自身の責任と判断のもとで安全を確認してください。 |
慎重に検討すべき家庭のチェックリスト
- 🏢高層ビル・マンションの影が入る
- 🚧ベランダの柵が格子状・不透明でパネル全体に光が当たりにくい
- 📱節電・省エネ効果を主な目的にしている
💴パネル全体に光が均一に当たらないと、定格出力に大きく届かない発電しかできません。投資した金額を回収できるほどの電力を得るのが難しくなります。
他のユーザーはどう使っている?条件別の口コミ


わが家の結果だけでは一概に言えないこともあります。そこで、他のユーザーの声も調べてみました。発電量は設置環境で大きく変わることが改めてよくわかります。
🏘️ 日当たりが悪い環境でも工夫次第で発電できた例
Jackery公式ブログに掲載されている体験談。わが家とよく似た環境(庭付き一戸建て・周囲を住宅に囲まれた環境)での検証です。
- ベランダの床に直置き → 最大6Wしか発電できず
- 物置の台を2つ重ねてパネルを高くしたところ → 60Wまで上昇
- その後3日間でバッテリーが満充電に
出典:Jackery公式ブログ「ポータブル電源の太陽光発電セットってどうなの?使用感をレビュー」
☀️ 日当たりの良い環境では定格に近い発電ができた例
楽天市場のレビューより。他社製パネルから乗り換えたユーザーの声です。
「発電効率がまるで違っていて、冬場の日差しでも70W程度の発電量。以前は4時間かかっていた充電が2時間程度で完了できるようになった」
🏙️都内住宅密集地・ベランダ設置でも実用できた例
価格.comのレビューより。都内の住宅密集地のベランダで試した事例です。
- 条件:太陽と直角ではなく、少し日陰の部分もあり
- 結果:35Wの発電ができた
「100%の出力が得られるとは限らないので100Wのモデルにしておいてよかった」
まとめ|「なぜ買うか」と「発電できる環境か」を確認してから買う
- 冬場の室内(ガラス越し)ではINPUT 12〜38W。2000Whフル充電まで約16日で実用的でない
- 冬場の屋外(直射日光・角度調整せず)ではINPUT 55〜72W。2000Whを約3〜4日でフル充電できる計算
- 節電目的での費用対効果は出づらい(週1充電でも回収に約43年)
- 長期停電(3日以上)への備えとしては持つ意味がある
- 子どもと発電量を一緒に見ることで、電気や太陽光の学びにもなる。大人も環境を考えるきっかけに。



ポータブル電源のソーラーパネルを検討する際は、「なぜ買うのか」と「発電できる環境かどうか」の二点を考えてから購入するのがおすすめです。
「長期停電に備えたい、かつ日当たりが確保できる」ならソーラーパネルは頼もしい味方です。いざというとき、電力をつなぎ、生活を支える保険としての価値は大きいです。
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