
こんにちは、こけしママンです。
わが家のJackery純正ソーラーパネルSolarSaga100での発電を、月1~3回のペースでログとして残しています。季節・天候・設置方法の変化がどう発電量に影響するか、コツコツとデータを積み上げていく記録です。
今回は2026年5月中旬・晴天の記録です。この日は、ベランダの上の庇(ひさし)の影響について、かなり考えさせられる回になりました。
- 【番外】ソーラーパネルが0W?Jackeryサポートに問い合わせた記録
- 室内vs屋外の発電量を実測比較してわかったこと
- 第1回:4月上旬・晴れ・最高136W
- 第2回:4月中旬・曇り・設置方法で2倍の差
- 第3回:4月中旬・晴れ・過去最高191W
- 第4回:5月中旬・晴れ・太陽高度があがり、庇の影に四苦八苦。
わが家のソーラーパネル設置環境|ベランダ×庇の構造
わが家では、二階建て戸建ての真南向きのベランダに、Jackery SolarSaga100を2枚並べて設置しています。詳しい設置環境や機材の選定理由は、シリーズ第1回の記事をご覧ください。
今回特に関係してくるのが、ベランダの真上を覆う庇(ひさし:上階の床・または屋根)の存在です。前提として、我が家のベランダの構造はこのようになっています。





我が家のベランダは奥行きが狭いため、季節によって、庇からの影の影響をもろに受けます。また、腰壁もあり、そこからの影もできます。
わが家が使用したポータブル電源とソーラーパネル×2枚のセットはこちら
今回の検証条件|2026年5月中旬・晴天だが雲の出る時間帯もあり






この日のお天気は晴れ。ただ、途中雲の多い時間帯がありました。気象情報にも、14時台は日照時間が0.2として記録されています。
| 気象データ推移 | 9時 | 10時 | 11時 | 12時 | 13時 | 14時 | 15時 | 16時 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 気温(℃) | 23.2 | 24.1 | 25.2 | 26.5 | 26.5 | 26.6 | 25.4 | 25.0 |
| 日照時間(h) | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.2 | 1.0 | 1.0 |
| 太陽高度(°) (仰角) | 49.7 | 61.4 | 71.2 | 74.6 | 68.3 | 57.6 | 45.6 | 33.4 |
| 太陽方位角 (北=0°) | 100.8 東 | 114.9 東南東 | 140.8 南東 | 188.9 南 | 230.0 南西 | 250.7 西南西 | 262.9 西 | 270.2 西 |



4月から5月で1ヶ月経つと、12時台の太陽高度は、だいたい8〜9度くらい上がる。分度器で見ればわずかだけど、影のでき方はかなり変わってくることになるよ。
SolarSaga100に高さを出す|洗濯干しスタンド活用の工夫
前回まで、パンチングボードや段ボールなど、家にあるものを思いつき次第設置に使っていたソーラー発電ですが、今回、やっと安定した方法を見つけることができました。
洗濯もの干し台スタンドは、二列の竿が並んでいるような構造になっています。ここに、ワイヤーネットを結束バンドで取り付けるような工夫に落ち着きました。
発電終了時には、このワイヤーネットと結束バンドを外すようにしているので、結束バンドは繰り返し使えるタイプを使用しています。結束バンドの種類自体も長さが様々ありますが、100均で長くて太目の頑丈なタイプを購入しました。







ワイヤーネット+繰り返し使える結束バンドで、設置も回収も比較的楽になったし、パネルを設置しても安定しています。※
※設置場所や方法は、必ずご自身の責任と判断のもとで安全を確認した上で行ってください
実測発電ログ|時系列で記録したJackeryソーラーパネルの発電W数




今回は、前回のような家電への同時使用はなく、発電分はすべてバッテリーへの充電に回っています。詳細な発電記録はこちらです。
注目点は、12時台に最高値を記録してすぐ、13時台、14時台に発電量が急落していることです。ここを中心に、理由や今後の改善点を見ていきましょう。
今回分かったこと




発電量が急落した原因|庇の影



パネルにできる影が明らかに4月より増えていたよ
今回、庇の影がパネルにかかる時間が増えていました。同じ場所・同じ高さでも、4月上旬(シリーズ第1回)の時点では庇の影ができるのは夕方に近づいた時間帯でしたが、季節が進んだこの5月中旬には、昼間の時間帯でも、パネルに影がかかるようになっていたのです。
原因は、太陽が昇る角度(太陽高度)が4月より高くなったことです。太陽が高い位置に来るほど、庇の下に影が入り込みます。パネルの下の洗濯物干し台の角度をあれこれ動かしてみましたが、狭いベランダの中でできることはわずかで、完全に影があたらない状態を作るのは難しかったです。



庇の先端と、ベランダの一番奥の角を、定規で一本線を引いてみて。太陽がその線より低い高度にある間は、光がその線の下をくぐってベランダの奥まで届く。でも太陽がその線より高くなった場合、庇が障害物となり、影ができることになる。


わが家の場合、庇の高さ(245cm)と張り出し(60cm)から求めた影ができる境界線は76.2°。この日の我が家の付近の太陽高度は南中時(11時45分ごろ)で74.8°、実際に急落したと境界線のすぐ手前でした。※我が家は、ほぼ真南にベランダがあります。
もうひとつ関係しているのが、パネルの設置場所の高さです。今回わが家のパネルは床に直置きではなく、洗濯物干しスタンドの上(高さ約110cm)に置いています。図のように、高い位置にあるほど庇に近くなる分、庇の影の影響を受けやすくなります。太陽高度が上がってくるこの季節は、高く置くほど、影の影響を受けやすくなるということですが、一方で、低く置けば、ベランダの構造上、今度は腰壁の影の影響を受けることになるので悩ましいところです。
曇りによる発電量低下
14:17の21Wという落ち込みについては、気象データを見ると、14時だけ日照時間が0.2まで落ちており、この時間帯は雲がかかっていたことも分かります。日光が全くないわけではありませんが、庇の影の影響と、雲の影響の二つの要因が重なることで、14時というまだまだ太陽が落ちていない時間帯でも、発電量が少なくなっていったようです。



今回の発電量の乱高下は、庇の影による構造的な落ち込み(正午前後)と、一時的な雲による落ち込み(13〜14時)という、2つの異なる要因が重なっていたことになる。
上階の影問題|マンション・アパートのベランダでも起こる
今回のような庇の影現象は、戸建て特有の悩みというより、集合住宅にお住まいの方の方がむしろ強く当てはまる話だと言えます。
わが家の庇は、ベランダの奥行き80cmに対して60cm(奥行きの4分の3ほど)を覆っていますが、マンションやアパートのベランダは、上階の床(=下階からみた天井)がベランダの奥行きのほぼ全体を覆っている構造が一般的です。
ベランダの位置する階数もあまり関係ありません。影ができるかどうかを決めているのは太陽の角度と、庇(上階の床)の「高さ÷奥行きの比率」だけなので、2階だろうと10階だろうと、同じ比率の構造であれば同じように影ができます。
夏至と太陽高度の関係|今後の発電量はどうなる?


太陽が1年でいちばん高くなるのは、実は真夏ではなく夏至(6月21日ごろ)です。わが家の付近では、この日、庇とベランダ床面の奥を結んだ境界線(76.2°)を確実に超える高さまで太陽が昇ります。つまり6月下旬の晴れた日は、今回以上に、ベランダが庇の影に入ってしまう状態になるということです。
一方で、夏至を過ぎると太陽高度はゆるやかに下がり始めます。気温のピークは7〜8月ですが、この庇の影問題に関しては、実は6月下旬がピークで、そこから少しずつ緩んでいく計算になります。



よかった。なんとなく、夏になればなるほど、庇の影のせいで発電が難しくなるかと心配しちゃった。



夏至を乗り切れば、あとは徐々に高度が下がっていくよ。8月ごろには、4月と同じくらいの太陽高度になるんだ。
総発電量・電気代換算
過去の発電量との比較
今回も、貯めた電気の推定の量を、充電残量のパーセンテージから推測しています。※Jackeryの充電残量は1%単位での表示のため、おおまかな量を増えた分から計算しています。
| 記録日・天気 | 記録時間 | 最大W | 推定総発電量 |
|---|---|---|---|
| 4月上旬・晴れ | 13:20~16:00 | 136W | 約234Wh |
| 4月中旬・曇り | 09:10~15:40 | 44W | 約66Wh |
| 4月中旬・晴れ | 09:51~16:18 | 191W | 約479Wh |
| 5月中旬・晴れのち曇り | 10:14~16:10 | 169W★ | 約368Wh |



やっぱり、発電時間がそんなに変わらなかった前回よりも、今回は日陰もたくさんできたし、曇っていた時間の影響もあってか、二割以上落ちちゃっているね。



それでも、スマホなら24回、1200Wの電子レンジやドライヤーだって18分は動かせる電力なんだよね。庇の影があって、途中で雲も出て、しかもこの小さいパネル2枚——この条件でこれだけ発電できてるのは、素直にすごいと思うよ
電気代に換算すると?
今回も、発電した電気を金額に換算してみました。全国平均の約35円/kWhで計算すると、368Wh÷1000×35円=約13円となります。金額にすると毎回わずかな量ですが、曇りなどの場合は二桁も行かないことも考えると、まずまずといった感じでしょうか。
まとめと今後の課題



シリーズ4回目の今回、いかがでしたか?
今回は夏至に向けてどんどん高度が上がり、庇の影の影響が出やすい時期に、どのような仕組みで影ができるのかを考える機会になりました。春先は、高さを出すことで日当たりを確保していたものの、今回はそれが裏目に出た形です。
とはいえ、工夫次第では169Wの記録が出ていたので、影の影響をなるべく受けないベランダ発電の方法をこれからも模索していく価値はあるなと感じます。
実は、今回がJackery2000New単体での発電が最後の記録です。この発電のあと、1500Newを導入したので、次回は、1枚のソーラーパネルに1つのポータブル電源を接続する形で、それぞれの発電の様子を見てみたいと思います。
\今回使用したセットはこちら/
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