
こんにちは。家系図調査、継続中のこけしママンです。
戸籍による家系調査を続けて数カ月。曾祖母が戸籍上は婚外子だったことが判明し、高祖母の名前以外の記録が戸籍から追えず、それ以上の調査ができなくなっていました。
その調査の一環として試みたのが、GeneLife Haplo3.0というDNA検査です。子供たちが将来自分のルーツを知りたがったときのために、自分だけでなく同時進行で夫にも受けてもらいました。唾液採取&提出から、約1ヶ月後に届いた結果はいかに。
この記事の内容を簡潔に!


- GeneLife Haplo3.0の口コミ・体験談を探している
- 女性がHaplo3.0DNA検査で「何がわかって、何がわからないか」を知りたい
- 女性の戸籍調査で母系の先祖が行き止まりになっている
- 男性と女性でHaplo3.0の結果の違いが知りたい
ハプログループとは?


「ハプロ(haplo)」はギリシャ語で“単一の・一本の”を意味し、母系や父系のように、一本の直系をたどる遺伝子の系統を表す言葉です。
ハプログループとは、母系または父系のどちらか一方の“直系の祖先”をたどるための系統名です。 人類がアフリカから世界へ広がっていく過程で、遺伝子に少しずつ変化(突然変異)が起こり、その変化ごとに枝分かれした家系の枝番号のようなものだと考えるとわかりやすいです。
母から子へ受け継がれるミトコンドリアDNA(mtDNA)と、父から息子へ受け継がれるY染色体は、ほとんど組換えが起こらないため、何万年も前の一本の系統をそのままたどることができます。 この「変わらない一本の線」につけられた名前が、ハプログループです。
具体例:日本人に多いハプログループ
日本人のハプログループにはさまざまな系統がありますが、特に人数が多く「日本人の大きな母集団を形づくっている」代表的な系統があります。ここでは、母系(mtDNA)と父系(Y染色体)で最もボリュームの大きいグループを紹介します。
日本人のハプログループ分布
母系・父系それぞれの主要系統と割合
母系|ミトコンドリアDNA
父系|Y染色体DNA(男性のみ)
参考:各種学術論文・Wikipedia「ハプログループ」



弥生時代の稲作民の父系が O系統なのか。弥生時代は稲作のおかげもあって人口が爆発的に増えたし、そういう歴史的背景もあるんだね。



それにしても日本人男性の7割とは、すごい影響力だ。自分の場合はどうなのか、気になる!
GeneLife Haplo3.0 | 概要と選ばれる理由



今回私たちが先祖遺伝子検査に使ったキットは、GenelifeのHaplo3.0です。
Genelife Haplo3.0



私の場合、近親者とのメッセージ交換ができるサービスが決め手でした!もしかしたら、昔からの家系図をもっている人や口伝などを聞いている人とつながれるかもしれない!



ただ注意しなきゃいけないのは、この検査で分かる血縁の範囲は限られてくるし、男性と女性でも条件が違うってことだよね。
女性・男性でHaplo3.0の調べられる先祖の範囲は異なる
ハプログループを調べる祖先遺伝子検査では、ミトコンドリアDNA(mtDNA)を用いて母系の系統を、Y染色体DNAを用いて父系の系統をたどります。 男性は XY、女性は XX の性染色体を持つため、Y染色体を持たない女性は父系(男系)のハプログループを解析することができません。
※核DNAを使う別種の検査では父方の血統も一部推定できますが、ハプログループの特定はできません。



女性の場合、母の母の母の・・・という、いわゆる「母系」をたどることしかできないということだね。
「ハプログループとして父系をたどる検査」は、GeneLifeに限らずどの会社のキットでも、女性には原理的にできません。Y染色体を持たないため、仕組み上どうにもならない問題です。女性が父系のハプログループを知りたい場合は、父本人か父方の兄弟(男性)に受検してもらう以外に方法がありません。
なお、23andMe(リンク先はAmazonです)のような核DNA検査では、民族・地域構成の推定という形で父方を含む血統の傾向を知ることはできます。ただしハプログループの特定はできないため、「どの系統の直系祖先か」を知りたい場合は、やはり男性に協力してもらう必要があります。
HAPLO3.0 で調べられる系統の比較
→ 母系のみ追える
→ 父系は追えない
→ 母系が追える
→ 父系も追える
ミトコンドリアDNA(母系) Y染色体(父系) 追えない



男性の場合、「母系」に加えて、父の父の父の・・・という、「男系も」調べることはできる。ただ、母の父の・・・といったような系統は調べることはできないから要注意。



調査できる先祖が女性は限られるのは残念だけど、私の場合は、婚外子だった曾祖母は、母の母の母。よって、母系の直系をさかのぼるということは、「戸籍調査で謎の人物だった高祖母」のDNAが知れるということ。かえって好都合かも!
なぜミトコンドリアDNAは母系しか追えないのか


ミトコンドリアDNAは、受精の瞬間に精子由来のものが卵細胞内で分解・除去されます。そのため子どものミトコンドリアDNAはすべて母親から受け継いだものになります。母→娘→その娘……と一度も混ざらずに伝わるため、母系のラインを何世代でも鮮明にたどることができます。
なぜY染色体DNAは父系を追えるのか



一方男性も母親から受け継いだミトコンドリアDNAを持っているんだけど、それは決して自分の子に伝わらず、自分の代で止まるんだ。


Y染色体は父親から息子へのみ受け継がれます。母親はY染色体を持たないため、息子のY染色体は父親由来のものだけです。男性はミトコンドリアDNA(母系)とY染色体DNA(父系)の両方を持つため、Haplo3.0でも、母方・父方の両方が判明します。
18歳未満は対象外



ここで気づいたんだけど、自分の子どもたちにこの検査を受けさせれば、子どもたちの母系(私の母の母の母の・・・)と、男系(夫の父の父の父の・・・)の結果を知ることができるよね。


私の息子たちがが受検すれば、ミトコンドリアDNAを私(母)から、Y染色体を夫(父)から受け継いでいるため、論理的には、両親の系統が同時に判明するはずですが・・・?
GeneLife Haplo3.0の対象年齢は18歳以上です。未成年への検査はできません。



アイデアはよかったけど、うちの子たちは対象年齢に達していなかったね!検査前1時間は絶飲絶食だし、唾液を集める工程も小さい子には難しそうだ。
DNA検査の結果
専用の容器に採取した唾液を封筒に入れ、ポストに投函してから1カ月弱。待ちに待った結果が届きました。アプリから結果を見て、早速夫婦で結果を見せ合いました。
私(妻)の母系ハプログループ|M7a1a1


判明した私の母方のハプログループはM7a1a1。M7aというグループは日本人の約7.6%が属し、沖縄(約23%)・本州(約7%)・平取町アイヌ(約16%)の他、縄文人の人骨からも検出されている系統です。「M7a」と「N9b」はほぼ日本列島にしか見られないタイプとして知られており、縄文人との深い関わりが指摘されています。
M7a|地域別の出現頻度
ほぼ日本列島にしか見られない縄文系統
参考:各種学術論文・Wikipedia「ハプログループM(mtDNA)」



これは私の「母系」だけの直系祖先を示すものなので、家系全体を語ることはできません。
それでも、母方のルーツが九州にあることを考えると、M7a1a1 という結果にはとても納得感があります。
夫の母系と父系ハプログループ


理系夫の検査結果
母系|ミトコンドリアDNA
M7a1a1a
日本列島固有の縄文系統に属する。
父系|Y染色体DNA
D1a2
詳細ハプログループ:D1a2a3a2a
D1a2aは約4万年前に日本列島で誕生したとされるY染色体の系統。現代日本人の約32〜39%、アイヌの80%以上が属する縄文系の代表的な系統で、ほぼ日本列島にしか見られない。D1a2a3a2aはそのさらに細かいサブグループにあたる。
夫と結果を見比べて驚いたのは、私たちの母系ハプログループが、M7a1a1まで一致していたのです。厳密には夫はM7a1a1aというひとつ細かいサブグループに分類されており、完全に同一ではありません。それでも、まったく別の家系に育った二人がここまで近い系統だったとは——縄文人がつないだ、不思議なご縁かもしれません。



ちょっと計算してみたけど、夫婦そろって M7a1a1の母系に属する確率は1万組に1組〜千数百組に1組くらい。かなりレアな夫婦ってことだね!



急に縄文人に親近感がわいてきたね!



じょうもんじん?すごいね!
繰り返しの話になりますが、もちろんこれは母系と父系の直系をさかのぼったものをグループ化したものにほかなりません。私たち夫婦それぞれの祖先は、ここに出てこなかった系統の人たちがたくさんいたはずです。それでも、縄文時代から現代まで、1本の(ハプロ)血筋が、自分たちのところまでつながってきたことに驚きがあります。
「関連名字」にも驚き——夫婦で同じ苗字が出た


結果画面に「あなたの母系と遺伝的に関連性が高い名字」という項目がありました。そこには「森」という苗字が表示されており、母に確認したところ「親戚の中でも心当たりがない苗字だし、出身地でもあまり聞かない苗字」との返答でした。
ところが後から、夫の母系の結果にも同じ「森」という苗字が出ていることに気づきました。M7a1a1系統に多い苗字なのかもしれません。
夫側は、父兄にも関連苗字が出ており、そちらには関連性の高い順から3つの名字が上がっていました。その三つとも、夫には心当たりない名字でしたので、やはりD1a2のハプログループ内に多い名字が表示されていたのだろうと推察されます。
Haplo3.0のDNA親族検索機能を使ってみた
Haplo3.0から新搭載されたDNA親族検索機能では、同じ検査を受けたユーザーの中からDNAが近い人を探し、アプリ上でメッセージを送ることができます。
この機能こそ、私が高祖母の調査のために使いたかった項目です。
DNA親族検索機能を利用するには、Genelifeの会員登録とは別に、サービスの登録を行う必要があります。この登録をすると、氏名が関係のある親族に指名が表示されるようになります。



多くの人が漢字の氏名で登録していましたが、時折、ローマ字表記の人もいましたし、あきらかに偽名の人もいました。
共通の先祖を持つ人を見つけられるか


上記画面よりさらに進んで、予想される親族の一覧を見ると、一致率が高い順に表示されます。以下の一致率の人達が私の画面には表示されていました。
- 0.96%DNAが一致 4セグメント
- 0.68%DNAが一致 4セグメント
出身地(都道府県)も共有されるので、母の出身県と一致する人もちらほらいました。



おそらく、高祖母やそれより少し前に分岐した、血縁の可能性が高そう
この方々には個別でメッセージをを入れましたが、1カ月経過した現時点では返信はありません。(長期間、ログイン自体もしていないようです。)国内ではまだサービスが新しい段階で、ユーザーが増えるほどマッチング精度も上がります。連絡がとれないのは残念ですが、今は種を蒔いたという感覚でいます。
夫側の「みいとこ(三従兄弟姉妹)」が見つかった
ちなみに、夫の場合、父方の「みいとこ」と思われる方がマッチングリストに出てきたようです。夫側の家系には、波乱万丈と一言では片づけられない秘話もあるのですが、それは今はおいておきます。
しかし、それであらたに気づいたことがあります。



ん?でもこの人は、女性で、Y染色体もないし、母方ではないからミトコンドリアハプロが共通しているわけではなさそう。でも居住地も、名前も年齢もどう見てもご本人のようだ。



お!確かに。よく見てみると、DNAセグメントとDNA型が一致と出ているのが気になるな。もしかすると、これはハプログループ外の検査がされている。
Haplo3.0では常染色体検査をしている



Haplo3.0では、常染色体検査をしている可能性が高い!
常染色体(じょうせんしょくたい)とは、男女に共通して存在する「体の設計図」が詰まった染色体のことです。
人間が持つ23対の染色体のうち、性別を決める1対(性染色体)を除いた22対(44本)のことを指します。
Haplo3.0がこの検査をしているのか、長くなりそうなので、別記事でご紹介します。
いづれにしても、高い確度で親族が出てきたことで、この検査とマッチングサービスの正確性が証明されました。
Haplo3.0 よくある質問
- Haplo3.0は男女問わず使えますか。
-
使えます。ただし女性が調べられるのは母の母の母……という母系ラインのみです。父方を知りたい場合は、父本人か父方の兄弟(男性)に検査を受けてもらう必要があります。
- 女性が父方の先祖を調べられるDNA検査はありますか。
-
ハプログループとして父系を特定できる検査は、女性には原理的にできません(Y染色体を持たないため)。ただし、23andMe(リンク先はAmazonです)のような核DNA検査では、民族・地域構成の推定という形で父方を含む血統の傾向を知ることはできます。「ハプログループで父系をたどりたい」のか「父方の血統の傾向を知りたい」のかによって、選ぶ検査が変わります。
まとめ|高祖母の謎は未解決だが、縄文人とつながった


- 女性が調べられるのは母系のみ——これはどのDNA検査会社でも同じ※
- 男性はミトコンドリアDNA(母系)+Y染色体(父系)の両方が調査可能
- 対象年齢は18歳以上。未成年は受検不可
- 私(妻)の母系も、夫の母系・父系も、いずれも縄文人に由来する系統だった
- DNA親族マッチングで近縁者に連絡可能(返信待ち中——ログインしていない人が多い模様)
※これはミトコンドリアDNA検査に共通する制約です。核DNAを使う別種の検査では父方の血統も一部推定できますが、ハプログループの特定はできません。
戸籍で調査できる先祖は古くても江戸後期ですが、私たちの体の中にはDNAという調査の糸口がありました。高祖母のことは、名前以外今でも分かりません。でも、彼女も何万年もかけて旅してきた母系の系譜のひとりだということは、今回のDNA検査で証明されました。
そして思わぬ収穫があったのは、私の母系も、夫の母系・父系も、いずれも縄文人に由来する系統だったこと。二人揃ってはるか昔の縄文人の末裔だったという事実は、不思議な気持ちになりました。縄文への興味がぐっと深まって、これからの家系調査に対する気持ちがいっそう強くなった結果でもありました。
マッチング機能で連絡した方からはまだ返事がありません。調べてみると、最終ログインが半年前・1年以上前という方が多いようで、判定結果を受け取ったきりになっている方がほとんどなのかもしれません。この記事を読んで「そういえば」と思い出してもう一度ログインしてくれる方がいたら、とても嬉しいです。
また、今回の調査では、私の父方の系譜は調べられませんでしたが、父に頼んで検査してもらうという方法が残っています。それ以外にも、将来的には、より手軽に・より詳しく先祖を知れる検査が出てくるかもしれません。そうなったら、また私自信、検査をしたいと考えています。



より進歩した未来に、過去のことがさらに分かるようになる時代が来るかも。とてもわくわくします。
戸籍・DNA・文献——あらゆる方向から先祖をたどってきた家系調査の記録は、これからも続きます。先祖のことを調べるほど、江戸時代の循環型の暮らしへのリスペクトが高まってきました。そんな私が、現代版のサステナブルな暮らしの一環としてポータブル電源でのソーラー発電にも取り組んでいます。このブログでは家系調査から暮らしの実体験まで幅広く書いているので、他の記事もぜひ読んでいただけると励みになります。
📜 ハプログループが判明したら、戸籍調査もぜひ
DNA検査で自分のハプロタイプがわかったら、戸籍による家系調査も思い立ったが吉日です。できるだけ早めに始めることをおすすめします。
理由は、戸籍には保管期限があるから。期限を迎えた戸籍は順次廃棄されます。「10年後に取ろう」と思っていたら、その記録がすでに存在しない——という事態も起こりえます。
現在は遠方の市区町村の戸籍もかなり取りやすくなっています。ぜひ挑戦してみてください。
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