
こんにちは、こけしママンです!
ポータブル電源を選ぼうとしたとき、「W」「Wh」といった単位が目に飛び込んできて頭が真っ白に……なんて経験はありませんか?この記事では、電気が苦手な人でも納得して選べるように、理系夫直伝の選び方を図解でやさしく解説します。
- ポータブル電源を選ぶ際の基準(WhやWの意味)を知りたい
- 防災・キャンプ用にどれを選べばいいか迷っている
- 難しい専門用語なしで、納得してポータブル電源を購入したい
この記事でわかること:5ステップの全体像
ポータブル電源選びで失敗しないために、この記事では以下の5つを順番に解説します。どれか一つでも「知らなかった!」があると、選び直しになることも…。
【STEP①前編】W(ワット)と Wh(ワットアワー)とは?
「その家電が動かせるか(W)」と「何時間使えるか(Wh)」の2つを、水の例えでやさしく解説します。ここを押さえれば、スペック表が怖くなくなります。
電気を「水」に例えると一気にわかる
目に見えない電気を理解するコツは、ポータブル電源を「給水タンク」、電気を「水」に置き換えて考えることです。


W(ワット)= ホースから出せる「水の勢い」
定格出力のWは、「そのホースからどれだけ強い勢いで水を出し続けられるか」というパワーの上限値です。定格出力を超えた家電をつなごうとすると、安全装置が作動して止まってしまいます。





細いホースに消防車並みの勢いで水を流したら、パンクしちゃうよね。電気も同じだよ。
Wh(ワットアワー)= タンクの「水の総量」
次に、Wと似ているけれど違うWh(容量) です。これは「どれだけ長く使えるの?」を決めていて、ここでは、「給水タンクに溜まっている水の合計」として例えています。
例えば、1000Wの勢いで1時間電気を使い続ける場合、1000W×1Hour=1000Whという数字を導きだすことができます。





Whの「h」は時間のHour(アワー)のことなんだね。



ホースが太くても、タンク内の水が少ないとすぐ終わっちゃうよね。Whの数値が大きいほど、長くたくさん使うことができるよ。
WとWhを組み合わせると「使える時間」がわかる



ということは、勢い(W)とタンクの量(Wh)が分かれば、あと何時間使えるか計算できるってことだね!



その通り!計算式はこうなるよ。
容量(Wh) 消費電力(W) = 使える時間(h)
例②: 240Wh ÷ 1000W ≒ 15分 ミニタンクはあっという間に空っぽ…
家電別・必要な「勢い(W)」リスト
ではここで、それぞれの家電がどれくらいのW数が必要なのか?代表的な家電で比較してみましょう。



ドライヤーがこの中で一番高いW数にあることからも分かるように、温度の高い熱を作るものほど、たくさんのW数を必要とするよ。



災害時にも高いW数の家電を使いたいなら、ポータブル電源もそれに対応するものが必要となるってことね。
例えば、図から見て分かるように、スマホの充電や扇風機を使用するくらいの利用であれば、100Wクラスのポータブル電源でも十分ですが、電子レンジや電気ケトルなど、高いW数を必要とするものの利用であれば、2000Wクラス以上のポータブル電源を検討する必要があります。また、家電の同時利用にも注意が必要ですが、それは後ほどの選定基準②の箇所で説明しますね。
前編のポイント:使いたい家電のW数 がポータブル電源の定格出力W より小さいことを確認。使いたい時間から必要なWhも計算しておこう。
【STEP①後編】知らないと失敗する!100V と 200V の落とし穴
W数が足りていても「動かせない家電」が存在します。買う前に必ず確認すべき「電圧(V)」の話です。
100Vと200V コンセントの形が違う
日本のポータブル電源のほとんどは「100V」専用です。ところが大型エアコンや強力なIHクッキングヒーターなどは「200V」を使っていることが多く、W数がいくら足りていても動かせません。





うちはリビングのエアコンは200Vだったけど、小さい部屋のエアコンは100Vだったよ。災害時、ポータブル電源でエアコンを使いたい場合は100Vエアコンのある小さい部屋では使えるってことだね。
購入前チェックリスト
使いたい家電のプラグ形状を確認する。コンセントが特殊な形 → 200Vの可能性大。200VならW数に関わらずポータブル電源では動かせない。
後編のポイント:W数が十分でも、100V専用のポータブル電源では200Vの家電は動かせない。事前にコンセント形状を確認しておこう。
【STEP②:同時接続】コンセントの数と合計ワット数に注意!
ポータブル電源には複数のコンセント穴がありますが、「穴がある=何でも同時に使える」ではありません。複数の家電を同時に使うときの正しい考え方を解説します。
同時使用時に大事な「合計ワット数」



コンセントの穴が4つあったら、家電を4つ同時につなげるよね?



つなぐことはできるけど、合計W数が定格出力を超えたら止まっちゃうよ。
たとえば1000Wクラスのモデルのポータブル電源。コンセントの穴が3つあっても、1000Wのケトルと1000Wのトースターを同時につなげたら、合計2000W。穴は余っていても、中身が耐えられなくて、機械が止まってしまいます。





キャンプなどで限られた家電を計画的に使うなら1000Wクラスを検討するかな。一方、災害時を想定するなら、やっぱり2000クラスの余裕が欲しくなるんだ。
【STEP③:重量】「大容量=最強」とは限らない?


ポータブル電源は容量が大きいほど重くなります。3000Whクラスになると30〜60kgになることも。「自分たちの使い方でコントロールできる重さか?」を確認しましょう。
ポータブル電源の重さの正体は、中に入っている電池の数。容量が大きくなるほど、重さも比例して増えていきます。
※ 主要メーカーの目安値。製品により異なります
大容量3000クラスの落とし穴「重さの壁」と機動力



WhもWも大きい方が安心だよね?



数字が大きくなるほど、確実に大きくなるものがある。それは「重量」だよ。
ポータブル電源の重さの正体は、中に入っている電池の数。 実は、どのメーカーでも3000クラスを超えると、重さが急激に増して約30kgから場合によっては60Kgくらいにもなってしまうのです。主要メーカーの2000Wから3000Wクラス前後の商品を見てみましょう。
| 容量 定格出力 | 重さ | 特徴 | リンク | |
|---|---|---|---|---|
![]() ![]() Jackery 2000 New | 2042Wh 2200W | 約17.9kg | 【機動力最強】 女性も運べる大容量 | 公式HP Amazon 楽天 |
![]() ![]() Jackery 3000 New | 3072Wh 3000W | 約27.3kg | 3000クラス随一 スリム&ライト設計 | 公式HP Amazon 楽天 |
![]() ![]() EcoFlow DELTA 2 Max | 2048Wh 2000W | 約23.0kg | 【バランス】 拡張性が高いが、20kg超え | Amazon 楽天 |
![]() ![]() EcoFlow DELTA Pro | 3600Wh 3000W | 約45kg | 災害・据え置き向き。ハンドル&キャスター型 | Amazon 楽天 |
![]() ![]() Anker Solix F2000 | 2048Wh 2000W | 約30.5kg | 頑丈だがJackery同クラスより12kg以上重い。※別名767 Portable Power Station | Amazon 楽天 |
Jackeryの3000クラスは、実は他社に比べるとかなり軽量化されている方なのですが、それでも約27kgあります。



うちは一階でも二階でも使う予定があるから手で運べる重さでないと困るよね。
重さをどう捉えるかは、人それぞれ。もちろん、家の中で据え置きとして使ったり、常に台車で移動する想定なら、超大容量の3000Wクラスは心強い味方になります。大切なのは、「自分たちの必要な状況でその重さをコントロールできるか?」ということです。



用途や住環境に合わせて、自分たちにあったポータブル電源を見つけてくださいね。
【STEP④:寿命とコスパ】「リン酸鉄」は10年使える電池


ポータブル電源の電池には「種類」があります。最新の「リン酸鉄リチウムイオン電池」は従来の約5〜8倍の寿命を持ち、長期コスパが圧倒的に優れています。
10年経っても現役!?「リン酸鉄リチウムイオン電池」のすごさ
ポータブル電源の寿命は、スマホと同じように「何回充電できるか(サイクル数)」で決まります。
- これまでの主流(三元系): 約500〜800回
- 最新のリン酸鉄(LFP): 約3,000〜4,000回
500回だと、週に2〜3回使ったら3年くらいで寿命が来ますが、4,000回なら毎日使っても10年以上もつ計算で、まさに「長寿命」という言葉がぴったりです。



ここの「1回」の数え方は、コンセントの抜き差しじゃなくて、使った電気の合計量(累計100%分)のこと。
だから、スマホの充電みたいな小さな電力なら、何回繋いでも寿命にはあまり影響しないんだ。
~充電のサイクル1回とは~
スマホを充電した場合: ポータブル電源の容量を 2% 使ったなら、それは「0.02回」分。
ドライヤーを使った場合: ポータブル電源の容量を 10% 使ったなら、それは「0.1回」分。
これらを合計して、トータルで100%分(空っぽから満タン1回分相当)になった時に、初めて「1サイクル(1回)」とカウントされます。
リン酸鉄リチウムイオン電池はコスパも最強!



寿命が長い分、お値段も高いんじゃない?
そう思ったあなた!私も同じことを思っていました(笑)でも、夫に言われて本体価格と使用回数を計算したところ、驚きの結果が出たので、ここで、Jackeryから少し前までの定番モデル「2000 Pro」と、実際にわが家が選んだ最新の「2000 New」を比較してみましょう。
![]() ![]() Jackery 2000 Pro | ![]() ![]() Jackery 2000 New | |
|---|---|---|
| 電池の種類 | 三元系 | リン酸鉄 |
| 充電サイクル(寿命) | 約1,000回 | 約4,000回 |
| 本体の重さ | 約19.5Kg | 約17.9Kg |
| 1サイクルごとのコスト※ | 約285円 | 約60円 |
【2000Proのコスト計算】
価格 285,000円 ÷ 寿命 1,000回 = 一回あたり約285円
【2000Newのコスト計算】
価格:239,800円 ÷ 寿命 4,000回 = 1回あたり 約60円
注意)1回あたりのコストには、家のコンセントから充電する際の電気代は含まれていません。満充電でjackery2000Newの場合約70円ほどかかりますが、ソーラーパネルを活用すればこの電気代はかかりません。



長く使えば使うほど旧モデルとの差は広がり、結果的に家計に優しいのはどちらか一目瞭然です。
【STEP⑤:拡張性】「純正ソーラーパネル」で電気を自給自足できるか?
停電が長引いたとき、最後に頼れるのは太陽光です。本体と同じメーカーの純正ソーラーパネルを選ぶべき理由を、サポートと変換効率の2点から解説します。





ソーラーパネルって、別のメーカーのものじゃダメなの?



知識がある人ならいいけど、初心者には純正が断然おすすめ。理由は二つ。
トラブル時のサポートの手厚さ
もし他社製品を組み合わせていて不具合が起きたとき、それぞれのメーカーは「相手側の製品のせいかもしれません」と、対応してくれないケースがほとんどです。
実はわが家も、Jackeryのソーラーパネルで困ったことがあったのですが、その時救ってくれたのは公式のサポートでした。これは、本体もパネルも同じメーカーで揃えていたからこそ受けられた恩恵だと思っています。 その時のことは、別記事で詳しく書いていますので、良ければ読んでくださいね。


変換効率と安全性
また、他社製品同士だと、それぞれに相性があります。そもそも端子が合わなくて変換アダプタが必要だったり、せっかくの太陽光を電気に変える効率(変換効率)が落ちてしまうリスクが考えられます。大きな電気を扱うものだからこそ、設計段階からテストされている純正品同士の組み合わせは安心です。
我が家の決断
5つの基準を整理した結果、Jackery 2000 New を選んだ理由
- 2000Whクラスで最軽量17.9kg。わが家は1階でも2階でも使う予定があったので、女性一人でも運べる重さは絶対条件でした。
- リン酸鉄電池で寿命約4000回。1回あたりのコスト約60円は、旧モデル2000 Proの285円と比べて約5分の1。長く使うほど差が開きます。
- 純正ソーラーパネルとのセット購入でサポートも安心。実際に故障トラブルで公式サポートに助けてもらった経験が、純正セットへの確信につながりました。
正直、決して安い買い物ではありませんでした。でも、実際に地震シミュレーションをしてみると得られる安心感は圧倒的で、夫婦ともに「これはいい投資だった」と確信しています。


まとめ 失敗しないポータブル電源選び5ステップ



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
使用したい家電が使用したい時間分使えるかをWやWhを見て確認!
時に使用したい家電がある場合に合計W数が使用可能な範囲か確認
運ぶことを想定する場合、持ち運べる重さか確認
10年使える「リン酸鉄」で、1回あたりのコストが抑えられるか
太陽を確実に電気に変えられる安心のソーラーパネルか
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