
こんにちは、こけしママンです!
ポータブル電源を購入したいと思ったとき、困るのは「どういう基準で選んだらいいの?」ということですよね。私は「W(ワット)」「Wh(ワットアワー)」といった単位が目に飛び込んできただけで、頭がフリーズしてしまいました。
機種選びのついでに、電気に詳しい夫に解説してもらうと、電気を水に例えて分かりやすく教えてくれました。
この記事では、数字を見ただけで拒絶反応が出てしまうような初心者の方に向けて、夫直伝の「ポータブル電源の選び方」を図解でわかりやすくシェアします。
- ポータブル電源を選ぶ際の基準(WhやWの意味)を知りたい
- ポータブル電源の製品で、どれが自分たちの正解なのか迷っている
- 難しい専門用語なしで、納得してポータブル電源を購入したい
【選定基準①:基本スペック】家電の動かしやすさを決めるWとWh
ポータブル電源を購入するために電気屋さんの売り場に行ったり、メーカーのHPなどに入ると、「容量Wh」「定格出力W」という、よく分からない単位が出てきてその時点では私はパニックになっていました。







WhとW、どっちが重要なの?
結局、ドライヤーや電子レンジはどれなら使えるの?



じゃあ、目に見えない電気を、目に見える水に例えてみようか
電気を「水」に例えると分かりやすい!WとWh


夫いわく、目に見えない電気を理解するコツは、ポータブル電源を「給水タンク」、電気を「水」に置き換えて考えることだそうです。でもこの図だけで分からなくても大丈夫です。



数学音痴の私でも分かった解説をここからおさらいします。
W(ワット)= ホースから出せる「水の勢い」
まず、定格出力のWから説明しましょう。これは水に例えると、「そのホースから、どれだけ強い勢いで水を出し続けられるか」 というパワーの限界値のことです。


例えば、そのホースが細くて数値が大きい場合、蛇口からは消防車のホースのような勢いで水が出せます。一方、ホースが細くて数値が小さい場合、霧吹きのような優しい勢いでしか水が出せません。だから、定格容量(W)以上のものを使おうとすると、と細いホースがパンクしそうになって安全のために止まってしまうんです。



細いホースに、無理やり消防車並みの勢いの水を出すと、故障やパンクしてもおかしくないよね。電気も同じだよ。
Wh(ワットアワー)= タンクに溜められる水の「合計量」
次に、Wと似ているけれど違うWh(容量) です。これは「どれだけ長く使えるの?」を決めていて、ここでは、「給水タンクに溜まっている水の合計」として例えています。
例えば、1000Wの勢いで1時間電気を使い続ける場合、1000W×1Hour=1000Whという数字を導きだすことができます。





Whの「h」は時間のHour(アワー)のことなんだね。



ホースが太くても、タンク内の水が少ないとすぐ終わっちゃうよね。Whの数値が大きいほど、長くたくさん使うことができるよ。
WとWhを組み合わせると「使える時間」がわかる



ということは、勢い(W)とタンクの量(Wh)が分かれば、あと何時間使えるか計算できるってことだね!



その通り!計算式はこうなるよ。
容量(Wh) 消費電力(W) = 使える時間(h)
2000Whなら: 1000W(電子レンジなど)を2時間も使い続けられる特大タンク!
240Whなら: 1000Wを使ったら、たった15分弱で空っぽになっちゃうミニタンク。
家電別・必要な「勢い(W)」リスト
ではここで、それぞれの家電がどれくらいのW数が必要なのか?代表的な家電で比較してみましょう。


※表の数値はあくまで一般的な目安です。実際の消費電力は製品の年式や機能によって異なります。 失敗を防ぐためにも、家電の側面にあるラベルや、仕様欄にある『消費電力(W)』を必ずチェックすることをおすすめします!



ドライヤーがこの中で一番高いW数にあることからも分かるように、温度の高い熱を作るものほど、たくさんのW数を必要とするよ。



災害時にも高いW数の家電を使いたいなら、ポータブル電源もそれに対応するものが必要となるってことね。
例えば、図から見て分かるように、スマホの充電や扇風機を使用するくらいの利用であれば、100Wクラスのポータブル電源でも十分ですが、電子レンジや電気ケトルなど、高いW数を必要とするものの利用であれば、2000Wクラス以上のポータブル電源を検討する必要があります。また、家電の同時利用にも注意が必要ですが、それは後ほどの選定基準②の箇所で説明しますね。
ボルトとアンペアとワットの関係
さらにポータブル電源の仕様書を読み解こうとすると、「V(ボルト)」や「A(アンペア)」といった専門用語に頭が痛くなるかもしれません。でも、基本的には「W(ワット)」の数字だけ注目すれば大丈夫です。
なぜなら、「アンペア(電流) × ボルト(電圧) = ワット(電力)」という関係があるから。ワット数さえ見ておけば、そのポータブル電源がどれくらいパワフルかは一目でわかります。
ただ、ここで一つだけポータブル電源全般における「落とし穴」を知っておく必要があります。



W(ワット)が大きければ何でも動くんだ!と思いがちだけど、実はもう一つ大事な数字があるんだ。
100Vと200V コンセントの形が違う
日本のポータブル電源の多くは、基本的に家庭の一般的なコンセントと同じ『100V』専用に作られています。ところが、リビングにあるような大型エアコンや、一部の強力なIHクッキングヒーター、電気衣類乾燥機などは、『200V』という特殊な電圧を使っていることが多いです。もし家電のプラグ(差し込み口)が、普通のコンセントと違う形をしていたら、それは200Vのサイン。ワット数がいくら足りていても、100Vのポータブル電源では動かせない家電だということです。





確認したらうちの場合リビングのエアコンは200Vだったけど、小さい部屋のエアコンは100Vだったよ。災害時、ポータブル電源でエアコンを使いたい場合は100Vエアコンのある小さい部屋では使えるってことだね。



そうだね。その時は使えるW数なのかの確認も忘れずにね
【選定基準②:同時接続】コンセントの数と合計ワット数に注意!
家のコンセントは二口で「1500W」まで



そもそも家のコンセントって何ワットまで使えるの?
ここまでの話で、Wの感覚がだいたい分かるようになってきたんじゃないでしょうか。でも分かってくると気になるのが「家のコンセントの場合どうなの?」という点。
コンセントは一般的に二口で、合わせて1500Wまで使えます。反対に、家のコンセントで合計で1500W以上のものを使うことはできません。


これと似たようなことが、ポータブル電源でも言えます。



ポータブル電源は、コンセントの穴が3つも4つもあったり、USBポートもたくさんついていたりするよね。でも、『穴がたくさんある=何でも同時に使える』というわけじゃないんだよ
同時使用時に大事な「合計ワット数」
たとえば1000Wクラスのモデルのポータブル電源。コンセントの穴が3つあっても、1000Wのケトルと1000Wのトースターを同時につなげたら、合計2000W。穴は余っていても、中身が耐えられなくて、機械が止まってしまいます。



接続することはできても、その電気製品を動かせるかどうかは別の話なのね…
そのため、ワット数の少ないクラスになればなるほど、複数の電化製品を同時に動かす時に「合計何ワットになるかな?」と、計算しながら使う必要が出てきます。





キャンプなどで限られた家電を計画的に使うなら1000Wクラスを検討するかな。一方、災害時を想定するなら、やっぱり2000クラスの余裕が欲しくなるんだ。
【選定基準③:重量】「大容量=最強」とは限らない?


大容量3000クラスの落とし穴「重さの壁」と機動力



だんだん分かってきた!つまりWやWhの数字が大きければ大きいほど、たくさん電気が使えて安心ってことだよね?



いや、ちょっと待って。数字が大きくなるほど、それにつれて確実に大きくなるものがあるんだ。…それは重量だよ。
ポータブル電源の重さの正体は、中に入っている電池の数。 実は、どのメーカーでも3000クラスを超えると、重さが急激に増して約30kgから場合によっては60Kgくらいにもなってしまうのです。主要メーカーの2000Wから3000Wクラス前後の商品を見てみましょう。
| 容量 定格出力 | 重さ | 特徴 | リンク | |
|---|---|---|---|---|
![]() ![]() Jackery 2000 New | 2042Wh 2200W | 約17.9kg | 【機動力最強】 女性も運べる大容量 | 公式HP Amazon 楽天 |
![]() ![]() Jackery 3000 New | 3072Wh 3000W | 約27.3kg | 3000クラス随一 スリム&ライト設計 | 公式HP Amazon 楽天 |
![]() ![]() EcoFlow DELTA 2 Max | 2048Wh 2000W | 約23.0kg | 【バランス】 拡張性が高いが、20kg超え | Amazon 楽天 |
![]() ![]() EcoFlow DELTA Pro | 3600Wh 3000W | 約45kg | 災害・据え置き向き。ハンドル&キャスター型 | Amazon 楽天 |
![]() ![]() Anker Solix F2000 | 2048Wh 2000W | 約30.5kg | 頑丈だがJackery同クラスより12kg以上重い。※別名767 Portable Power Station | Amazon 楽天 |
Jackeryの3000クラスは、実は他社に比べるとかなり軽量化されている方なのですが、それでも約27kgあります。



えーっと、ぼくと次男君を足すと30Kgくらいだよね?



ねー





うちは一階でも二階でも使う予定があるから手で運べる重さでないと困るよね。
未就学児二人分にも匹敵する重さをどう捉えるかは、人それぞれ。もちろん、家の中で据え置きとして使ったり、常に台車で移動する想定なら、超大容量の3000Wクラスは心強い味方になります。大切なのは、「自分たちの必要な状況でその重さをコントロールできるか?」ということです。



用途や住環境に合わせて、自分たちにあったポータブル電源を見つけてくださいね。
【選定基準④:寿命とコスパ】「リン酸鉄」は10年使える電池
容量や重さの話に続いて、絶対に外せない最重要ポイントをお伝えします。実は、ポータブル電源の電池には「種類」があるって知っていましたか?私は正直、全く知りませんでした(笑)。 でも、今から長く愛用できる一台を選ぶなら、「リン酸鉄(りんさんてつ)リチウムイオン電池」という言葉を、ぜひ覚えてください。


10年経っても現役!?「リン酸鉄リチウムイオン電池」のすごさ
ポータブル電源の寿命は、スマホと同じように「何回充電できるか(サイクル数)」で決まります。
- これまでの主流(三元系): 約500〜800回
- 最新のリン酸鉄(LFP): 約3,000〜4,000回
500回だと、週に2〜3回使ったら3年くらいで寿命が来ますが、4,000回なら毎日使っても10年以上もつ計算で、まさに「長寿命」という言葉がぴったりです。



ここの「1回」の数え方は、コンセントの抜き差しじゃなくて、使った電気の合計量(累計100%分)のこと。
だから、スマホの充電みたいな小さな電力なら、何回繋いでも寿命にはあまり影響しないんだ。
~充電のサイクル1回とは~
スマホを充電した場合: ポータブル電源の容量を 2% 使ったなら、それは「0.02回」分。
ドライヤーを使った場合: ポータブル電源の容量を 10% 使ったなら、それは「0.1回」分。
これらを合計して、トータルで100%分(空っぽから満タン1回分相当)になった時に、初めて「1サイクル(1回)」とカウントされます。
リン酸鉄リチウムイオン電池はコスパも最強!



寿命が長い分、お値段も高いんじゃない?
そう思ったあなた!私も同じことを思っていました(笑)でも、夫に言われて本体価格と使用回数を計算したところ、驚きの結果が出たので、ここで、Jackeryから少し前までの定番モデル「2000 Pro」と、実際にわが家が選んだ最新の「2000 New」を比較してみましょう。
![]() ![]() Jackery 2000 Pro | ![]() ![]() Jackery 2000 New | |
|---|---|---|
| 電池の種類 | 三元系 | リン酸鉄 |
| 充電サイクル(寿命) | 約1,000回 | 約4,000回 |
| 本体の重さ | 約19.5Kg | 約17.9Kg |
| 1サイクルごとのコスト※ | 約285円 | 約60円 |
【2000Proのコスト計算】
価格 285,000円 ÷ 寿命 1,000回 = 一回あたり約285円
【2000Newのコスト計算】
価格:239,800円 ÷ 寿命 4,000回 = 1回あたり 約60円
注意)1回あたりのコストには、家のコンセントから充電する際の電気代は含まれていません。満充電でjackery2000Newの場合約70円ほどかかりますが、ソーラーパネルを活用すればこの電気代はかかりません。



長く使えば使うほど旧モデルとの差は広がり、結果的に家計に優しいのはどちらか一目瞭然です。
安物買いの銭失いにならないためにも、電池の種類を確認するのは重要ですね。
【選定基準⑤:拡張性】「純正ソーラーパネル」で電気を自給自足できるか?


最後に見落としがちなのが、ソーラーパネルとの相性です。 節電はもちろんですが、災害時に停電が長引いたとき、最後に私たちが頼れるのは「太陽による自給自足」だからです。
最近では本体とパネルを別々のメーカーで組み合わせている方も見かけますし、知識がある方ならそれも一つの方法かもしれません。 ですが、初心者の方にこそ、「純正品セット」をおすすめします。理由は、大きく分けて2つあります。
トラブル時のサポートの手厚さ


もし他社製品を組み合わせていて不具合が起きたとき、それぞれのメーカーは「相手側の製品のせいかもしれません」と、対応してくれないケースがほとんどです。
実はわが家も、Jackeryのソーラーパネルで困ったことがあったのですが、その時救ってくれたのは公式のサポートでした。これは、本体もパネルも同じメーカーで揃えていたからこそ受けられた恩恵だと思っています。 その時のことは、別記事で詳しく書いていますので、良ければ読んでくださいね。


変換効率と安全性
また、他社製品同士だと、それぞれに相性があります。そもそも端子が合わなくて変換アダプタが必要だったり、せっかくの太陽光を電気に変える効率(変換効率)が落ちてしまうリスクが考えられます。大きな電気を扱うものだからこそ、設計段階からテストされている純正品同士の組み合わせは安心です。
わが家が何度もシミュレーションして、最終的に、これだ!と確信して購入した、Jackery2000Newとソーラーパネル2枚のセットはこちら↓です。jackeryの場合、ポータブル電源とソーラーパネルがセットでお得に購入できますよ。
まとめ 失敗しないポータブル電源選び5ステップ



ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
「どれも同じに見えて、実は全然違う」ポータブル電源選び。最後に、失敗しないための5つの選定基準を振り返ってみましょう。
使用したい家電が使用したい時間分使えるかをWやWhを見て確認!
時に使用したい家電がある場合に合計W数が使用可能な範囲か確認
運ぶことを想定する場合、持ち運べる重さか確認
10年使える「リン酸鉄」で、1回あたりのコストが抑えられるか
太陽を確実に電気に変えられる安心のソーラーパネルか
最後に
正直、わが家にとってもポータブル電源は決して安い買い物ではありませんでした。 でも、実際に地震が起きた際のシミュレーションをしてみると、得られる安心感は圧倒的。「これはいい投資だった」夫婦で確信しています。
停電の不安から解放され、キャンプでも家と同じように快適に過ごせる。 そんな暮らしがポータブル電源は手助けしてくれます。「こけしママンと理系夫のおさらいレビュー」では、この他にもポータブル電源に関する役立つ情報を発信しています。みなさんのポータブル電源選びの助けになることができたらうれしいです。


ポータブル電源を検討している方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。









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