歴史が好きな私は、いつか自分の家系図を作り、先祖のことを知りたいと思っていました。専門業者に依頼しようと調べたこともありますが、場合によっては数十万円もかかります。しかも、親類が日本各地に散らばっている我が家では、調査が複雑になることも分かり、諦めていました。
そんな中、2024年に「戸籍の広域取得制度」が始まり、家系図調査がぐっと身近になったことを知りました。小さなブームになりつつある様子を見て、今ならできるかもしれない——そう思い、家系図づくりに挑戦することにしました。
日頃からAIに助けられている私は、まずAIで確認してから市役所へ向かったのですが、実際には躓くことが多く、思ったように進みませんでした。
そこで、改めて書籍で基礎から学び直したところ、ようやく全体像がつかめるように。この記事では、の記事では、なぜ家系図調査においてAIより書籍が頼りになるのか、その理由をお伝えします。
- 家系図づくりを始めたいけれど、AIの情報だけでは不安を感じている人
- 広域取得制度の使い方や、戸籍の取り方の基本を正しく理解したい人
- 家系図調査の全体像を体系的に学べる“信頼できる情報源”を探している人

AIだけで家系図の戸籍取得に挑戦したら失敗した話
AIにもらったアドバイス
「家系図作りは早いほうがいい」という情報を目にした私は、ある日ふと思い立って、市役所に戸籍を取りに行くことにしました。とはいえ、何も知らずに窓口へ行くのは不安だったので、まずはAIに基本的なことを尋ねてみました。
AIは丁寧に答えてくれたのですが、その内容はあくまで“一般論”。たとえば、次のようなアドバイスでした。
- マイナンバーカードがあれば、自分の父母・祖父母までさかのぼって取得できる
- 一方、配偶者側の戸籍は本人がいないと取れない
- 家系図作成には、戸籍謄本(全部事項証明書)・除籍謄本・改製原戸籍をそろえる
- 窓口では「家系図作成のために、直系尊属の最古の戸籍までさかのぼって取得したい」と伝える
- 本籍がその市にない場合は「広域交付で全国分まとめてお願いします」と言う
- 担当者によってはシステムの習熟度に差があり、本籍地で確認してくださいと言われることもある
しかし実際に市役所へ行ってみると、この伝え方ではうまくいきませんでした。
AIが教えてくれなかった“戸籍の時点”という考え方

私が窓口で「家系図作成のために、両親や祖父母の戸籍をさかのぼって取得したいと思っています。両親は県外の出身なので、広域交付を利用したいです」と伝えたところ、担当の方が明らかに戸惑った様子でした。
「詳しい者を呼んできます」と言われ、別の担当者に代わったものの、そこからもスムーズには進まず、時間ばかりがかかります。その後、偶然に変わった担当者がとても親切な方で、戸籍の仕組みを改めて説明しながら、私が本当に必要な戸籍を導きだしてくれました。
3人目の担当者にして初めて知ったのですが、戸籍というのは結婚や転籍などで何度も作り変えられるため、「○○市に本籍がある○○さんの戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍をください」と指定しただけでは不十分なです。先祖の戸籍調査の場合、同じ人物でも、どの時点の戸籍が必要なのかを明確に伝えないと、窓口では判断できず、取得ができない場合があります。
たとえば、
・「生まれてから亡くなるまで」
・「生まれてから結婚するまで」
といったように、期間を指定するほうがスムーズに進みます。
AIでは教えてくれなかったこの“戸籍の時点”という考え方を使った以来の方法は、書籍にはしっかり説明されていました。事前に書籍で予習していれば、市役所の方にも余計な負担をかけず、私ももっとスムーズに進められたはずだと反省しました。
こけしママン本で事前に予習していればよかったです…。
家系図調査でAIだけに頼ると失敗しやすい理由
ではなぜ、AIだけでは不十分なのか、その理由を改めて考えてみました。
AIは、あくまで「聞かれた範囲」で答える仕組みなので、こちらのプロンプト(指示文)に抜け落ちがあると、そのまま曖昧な回答になってしまいます。制度の例外や戸籍の“どの時点”を指定するかなど、家系図調査では細かい条件が多いため、初心者ほど必要な質問を思いつけず、私もそこでつまずきました。
さらに、戸籍の取り扱いや広域交付の運用は市区町村ごとに違うため、AIが返す「一般的な説明」がそのまま窓口で通用しないことがあります。自治体ごとの運用差は想像以上に大きく、一般論だけでは対応しきれない場面が多いと実感しました。
加えて、AIは知らないことを「知らない」と言わず、推測で補ってしまう“ハルシネーション”が起きることがあります。家系図調査のように細部が重要な分野では、この誤情報が後の手続きに影響する可能性もあります。
そのため、専門家が実例を踏まえてまとめた書籍のほうが、やはり確実で安心です。



とはいえ、私もこれまで何度もハルシネーションに遭遇して痛い目にあってきたのに、それでもAIを使ってしまうんだよね。



うん、手軽だし気持ちは分かる。ただ、何事も適材適所だね。家系図調査のように経験がものを言うものは、まずは専門家の本に頼るのがよさそうだ。
2024年開始の広域取得制度で増した最新情報の重要性



なお、先祖代々の本籍地が自分の出向く役所と同じ市区町村にある場合は、広域取得制度を使わなくてもそのまま取得できます。その場合はこの制度のことは特に気にしなくて大丈夫です。
2024年から始まった戸籍の広域取得制度は、戸籍取得がこれまでより便利になった一方で、制度そのものがまだ新しく、自治体ごとに運用が安定していない部分もあります。こうした変化の途中にある制度ほど、最新の情報を把握しておくことが大切です。
始まったばかりの制度は特に最新の書籍で確認したい
2024年から、全国どこの市区町村でも戸籍を取得できる「広域取得制度」が始まりました。本籍地まで行かなくても手続きができるようになり、家系図調査にとっては革命的前進です。
ただし、先ほど触れたように、この制度は始まったばかりで、例外や条件もあり、自治体ごとの案内や運用もまだ完全には統一されていません。同じ制度でも、窓口によって手続きが異なるが場合があります。
こうした点も、なかには、広域取得が利用しやすい自治体を確認する方法まで紹介している書籍もあり、実際の手続きに役立つ情報がしっかり載っていました。
書籍を参考にするメリット
家系図調査では、AIだけでなく書籍を参考にすることで得られるメリットがたくさんあります。
まず、制度の成り立ちや歴史、手続きの流れが体系的にまとまっているため、「なぜこの書類が必要なのか」「どこまでさかのぼれるのか」といった全体像をしっかり理解できます。AIのように断片的な情報ではなく、一本のストーリーとして頭に入るのが書籍の強みです。
また、戸籍の読み方を図解で説明している本も多く、旧字体や続柄の見方など、初心者がつまずきやすいポイントを視覚的に理解できます。これはAIの文章説明だけではなかなか補えない部分です。
さらに、書籍で基礎を押さえておくと、市役所での会話がとてもスムーズになります。必要な用語や伝え方が分かるので、窓口での説明が短くなり、担当の方とのやり取りも落ち着いて進められます。
古い本も意外と役に立ちます。制度が変わっても、戸籍の歴史や基本構造は変わらないため、基礎知識の補強としてとても有効です。一方で、最新の本は2024年開始の広域取得制度に対応しているなど、実際の手続きに直結する最新情報を得ることができます。
このように、書籍は“全体像の理解”と“実務で役立つ具体的な知識”の両方を補ってくれる、心強い味方だと感じました。



AIも、使う場面を選べば頼もしいよ。下調べや情報整理などでは本当に助かっている。細かいことを調べる方針を立てるときとかね。
まとめ AI時代だからこそ”書籍の価値”が高まっている
家系図調査は、AIだけではどうしても拾いきれない細かな条件や、自治体ごとの運用差がつきまといます。だからこそ、専門家が実例をもとにまとめた書籍の存在はとても心強いものでした。書籍で基礎を押さえ、AIで情報を整理しながら進めることで、ようやく全体像がつながり、自分のルーツに向き合う準備が整ってきたように感じます。
AI時代だからこそ、体系的にまとまった紙の知識が役に立つ場面は多いと思います。これから自分でやる場合でも、専門家に依頼する場合でも、家系図づくりに挑戦したい方にとって、書籍がその最初の一歩を支えてくれるはずです。
私が実際に読んでよかった本を、別記事で詳しく紹介しています。広域取得制度に対応した本や、体系的に家系図制作が学べる本です。ぜひ参考にしてください。




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