
こんにちは、こけしママンです。今回は、我が家屋根につけるソーラーパネルを真剣に検討したうえで、最終的には見送った経緯をお話します。
- 屋根の太陽光発電の見積もりを取って、導入を見送った理由
- FPさんに相談して目から鱗だった、費用の考え方
- 屋根の太陽光発電が向いている人と、新築同時設置の場合の違い
- 自分がどちらに近いか分かる、判断チェック
- ポータブル電源の弱点と、リスクヘッジとしての位置づけ



ちなみにわが家は新築の戸建を購入してから8年程度経過しています。新築時に取り付ける場合と、何年かしてから取り付ける場合でも状況は異なるので、そのあたりも途中で説明します。
屋根の太陽光発電が気になったきっかけと見積もり


わが家が戸建てを購入してから7~8年、ポータブル電源で停電時への備えはしつつも、大地震の長期停電などの際に「ソーラー発電を屋根につけているおかげで、停電中も家の電力は賄えていた」という話を目にするたびに、今のままの備えでいいのか?という思いがありました。
そんなある日、太陽光発電の勧誘があり、見積もりをとることになりました。
友人の家庭での自家発電と売電の事例
実は勧誘を受ける少し前、家族でお邪魔させてもらった友人のお家でソーラー発電をしており、自分たちで使用する毎月の電気代をまかなえて、売電もできているという実際の話を聞きました。



ソーラー発電で自分たちで使う電気を賄えて、さらに災害の備えになるなんて羨ましいな。



あの家は新築のときから載せてるからね。当時は売電の単価も今より少し高かっただろうし、今からつけてもどうなるかな。ただ確かに、災害時には役立つよね。
見積もりで分かった蓄電池と費用の関係
営業の方からもらった見積もりは、蓄電池とセットの提案でした。以前は、発電した電気を自家消費し、余ったら売電するのが中心でしたが、今は蓄電池と組み合わせて、余った電力をためて備えられる提案も増えています。備えになるのは魅力ですが、蓄電池そのものが高額で、選ぶメーカーによってはさらに金額が上がります。
- 南向きの屋根あり
- 新築戸建てを購入して7~8年
- 子ども2人の4人家族
- 入手:2026年夏
- 金額:約400万円(蓄電池含む)
- 所見:検討のうえ、見送り
ある程度の金額は予想していましたが、蓄電池を含めた設置・工事の総額は約400万円と、それを上回る金額でした。分割払いの場合は利息がかかるため、総支払額はさらに増えます。
営業担当の方のの試算では、設置後の電気代の節約と売電を合わせた年間の効果は25〜30万円で、利息を除くと、単純計算で13〜16年ほどで元が取れる計算です。ただし、パワコンの交換などのメンテナンス費用や、発電量の低下、電気料金の変動まで見込んだ数字かどうかは、確認できていません。



本気で考えて悩んでいる場合は合い見積もりを取るのがベストなんだけど、このあとFPさんに相談した経緯から、わが家はこれ以上の見積もりは取っていません。
FPに相談して屋根の太陽光発電を見送った理由
わが家のFPさんは、私個人の保険の契約をきっかけに15年ほど前から付き合いのある相談先です。結婚後も家計のことも無料で相談ささせていただき、こちらから頼まない限り、新しい保険を勧められることもありませんし、いつも冷静で客観的な意見に助けられています。
こういった信頼できるFPさんに出会えること自体がラッキーなのですが、今回も、ライフプランの相談のついでに太陽光発電の内容を相談して意見をもらいました。


補足:無料の相談窓口は、保険会社などから受け取る手数料で運営されていると言われています。相談先を選ぶときは、その仕組みと、特定の商品を売りたい様子がないかを、ご自身で確認してください。
太陽光発電の魅力と、数百万円を屋根の工事にかける迷い
毎日の電力を自分でまかなえて、節約にもなるのは、間違いなく魅力です。防災の面でも、導入すれば安心感が生まれます。ただ、だからといって数百万円という大きなお金を使い、資産である家の屋根に工事まで入れるのか、という話になりました。たしかに、私たち夫婦には次のような不安がありました。
太陽光発電の営業担当説明に不安が残った理由
太陽光発電の会社との商談にて、営業担当の方からは、工事した箇所には保証があること、太陽光があると家の資産価値が上がるなどという説明がありました。ただ、慎重派のわが家には、どれも根拠に不安が残る回答でした。あとから調べて、次の点が気になりました。
- 【工事した箇所には保証がある?】⇁メーカー保証は機器が中心で、施工が原因の雨漏りは別の施工保証の話になることも。自然災害や経年劣化は対象外の場合もあり、期間や免責の条件を契約書で確認する必要がある。また、保証が切れたあとも、点検をせずに載せ続けると、経年劣化で金具などが傷み、台風時などに破損・落下する可能性がある。
- 【物件の資産価値が上がる?】⇁年数もパネルも新しければ、査定でプラスになる場合もある。一方、年数が経つと発電効率が下がり、固定価格買取の期間も終わって売電単価が下がるため、メンテナンス費用も考慮され、プラスにならない、あるいは下がる場合もあるとされる。評価は物件や査定する会社で異なる。
補足:設置から数年後に天井に水染みが出て、原因が取付金具の施工不良だった、という事例が業者の解説で紹介されています。保証期間や施工保証の有無によっては、自己負担で修理になるケースもあるとされています。また、パネルからの落雪で、隣家の壁や車を傷つけた事故の相談が、国民生活センターに寄せられています。
資金の用途選択肢|投資や保険
FPさんからは、同じ資金を、投資や保険に回す考え方もあると指摘されました。太陽光発電の費用をそうした使い道と並べて考えられるとは、FPさんに教わるまで思いつきませんでした。私たち夫婦はFPさんの意見に納得し、ひとまず屋根の太陽光発電は見送ると決めました。
補足:投資には元本割れの可能性があり、保険は将来の備えで、お金を増やすものではありません。どちらが得かを断定する話ではなく、同じ資金の使い道の候補として比べた、という意味です。判断は専門家への相談をおすすめします。
FPが大きな買い物を検討するときに見ている視点
なお、FPさんには、大きな支出を決めるときの見方もいくつか教えてもらいました。専門的には、次のような視点で見るそうです。
- 機会費用:同じ資金を他の使い道に回した場合と比べて考える
- 生活防衛資金とのバランス:万が一のための手元資金を削りすぎていないか
- ライフプランとの整合性:教育費や老後資金など、今後の予定に無理が出ないか
- 流動性:一度使うと、簡単には戻せないお金かどうか
わが家の具体的な資産状況はここでは触れませんが、こうした視点で見比べると、屋根の太陽光発電の費用回収の話が、単に得か損かだけでなく、今後子供たちの教育費なども増大することが予想される中で暮らし全体の中でどう位置づくかという話に変わりました。
数十年後の収支が不透明
パネルだけなら元が取れる試算も多い一方、蓄電池まで付けると回収はさらに長くなります。生活や条件によっては、長い目で見て収支がマイナスになる可能性も否定できません。撤去や廃棄にも費用がかかることや、住宅メーカーの保証内容が変わること、屋根の修理や葺き替えのときに、パネルの脱着費用がかかることがあるなど、デメリットもそれなりにあります。
元を取るまで8〜10年が目安とされます。パワコン(電気を変換する機器)は10〜15年ほどで交換が必要になり、費用は現時点で15〜30万円程度が目安です。発電量も年々少しずつ下がります。数字は業者や条件で変わるため、必ず個別の見積もりで確認してください。



数十年後の状態が不透明というのはもちろん投資などにも言えますが、実際に工事を伴うソーラー発電の設置は、それ以上のリスクが潜んでいる可能性が気になりました。
屋根の太陽光発電が向いている人


現在の状況では、屋根にソーラー発電を設置する選択をしたわが家。では、どんなケースでは設置した方がよいという判断になるでしょうか。今回、家族やFPさんと相談することで見えてきました。
新築と同時に設置する場合は?
よく言われることですが、次のような条件がそろうほど、費用を回収しやすくなります。
- 日中の在宅が多く、電気代の削減が主な目的
- 屋根の向きや広さなど、発電に向いた条件がある
- 売電よりも、自家消費で使い切れる



さらに、新築時に建物と同時に設置する場合はリスクや費用が減らせる可能性があります。
- 住宅の施工会社が同時に設置する形なら、割引が受けられることがある
- 屋根に穴をあけるリスクも、新築時の場合住宅の保証に含まれるケースがある
また、専用の金具で屋根材を挟んでパネルを固定するキャッチ工法などがあり、主に金属屋根で使われています。こうした工法であれば家の保証への影響も比較的小さくなります。ただし、使える屋根の種類や費用は業者や屋根の状態で変わるため、見積もりの段階で確認が必要です。
太陽光発電の導入を迷ったら|チェックで確認
導入するか迷ったときの判断チェック
左右を見比べて、当てはまる方を選んでください。どちらも選ばなくてもかまいません。
目的
設置の時期
日中の電気の使い方
資金の使い道
リスクの受け止め方
※ このチェックは簡易的な目安です。判断が分かれるときは、相見積もりや専門家への相談で、条件をさらに確認してください。



このチェック、家族によって同じ答えでも判断は変わりそうだね。慎重に構えるタイプか、思い切れるタイプかでも違うし。



それと、家にずっと住むか、いつか住み替えるかでも、重みが変わってくるよね。引っ越しの可能性があれば、条件も変わってくるはず。
ポータブル電源はリスクヘッジになるか?
停電時に、選択肢としては、ポータブル電源があります。数百万単位の出費となる太陽光発電に比べ、比較的安価で取り入れられるのが魅力です。
日々の光熱費の節約まではまだ難しいですが、機種の選び方や使い方の工夫次第では、停電時の不安をかなり軽減することが可能です。


わが家では停電時でも子供たちが安全な生活が送れるように、以前からJackeryのポータブル電源を活用しています。家中どこでも持ち運べるポータブル電源ですので、貯められる電力は限りがあり、ソーラー発電の量も家のすべての電気の量を賄うには不十分です。
それでも、停電のときに困ることを減らすリスクヘッジとして、費用と手間の釣り合いが取れていると感じています。





家の中のすべての電力を賄うことはできなくても、食料は電力を使わないものを多めに備えておくなど工夫をすることもできます。また、ソーラーパネルの活用しだいで、曇りの日でもスマホくらいは太陽光だけで充電し、さらに余った電力を蓄電することも可能です。



使える量に限りがあるのを知ったうえで、困る場面を減らすのがリスクヘッジだね。わが家はこけしママンが日頃からポータブル電源を活用して、その可能性や限界を探っています。
改めて、太陽光発電と、ポータブル電源を活用する場合を比較してみましょう。
| 屋根の太陽光発電 | ポータブル電源 | |
|---|---|---|
| 初期費用 | かなり大きい(蓄電池を付けるとさらに増える | 比較的小さい |
| 工事 | 必要(屋根・配線) | 不要 |
| 日々の電気代 | 下げやすい | 効果は小さい |
| 売電 | 可能 | 不可 |
| 見直しやすさ | しにくい | 比較的しやすい(買い足し・持ち運び可) |



正直、屋根の太陽光発電の魅力は今も感じています。そのうえで、わが家の条件と費用を見比べて選び直しました。迷っている方の参考になればうれしいです。


まとめ|屋根の太陽光発電とポータブル電源を比較したわが家の結論
屋根の太陽光発電は、見積もりを取り、FPさんに相談したうえで、導入を見送りました。毎日の電力を自分でまかなえる魅力や、防災面の安心感は今も感じています。それでも、数百万円という金額に見合う確信が持てなかったこと、リスクを許容しきれなかったことが、大きな理由でした。
一方で、屋根の太陽光発電が向いているのは、日々の電気代を下げたい人、屋根の条件が良い人、新築と同時に設置できる人です。わが家の場合と単純に比べず、ご自身の目的や条件に照らして考えてみてください。悩んだときは、記事内の判断チェックや、相見積もりも活用してください。
わが家は、これまで通りポータブル電源をリスクヘッジとして備えることにしました。完璧な備えではありませんが、費用と手間のバランスが、今の暮らしには合っていると感じています。
ポータブル電源についての関連記事はこちら






コメント