プチバトーとフランス革命の関係|スローガン・創業の歴史・#プチバトンまで

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プチバトーとフランス革命の関係 - 自由・平等・博愛のスローガンとフランス国旗。対するプチバトーのスローガンLiberté・Qualité・Durabilité意味。
こけしママン

こんにちは、こけしママンです

フランス発の子供服ブランドとしてよく名前を知られたプチバトー。フランス好きの私にとって、憧れと思い入れのあるブランドです。今日はそのプライスタグに書かれた文字から、プチバトーというブランドを深堀します。

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目次

プチバトーのスローガン「Liberté, Qualité, Durabilité」の意味とは?

プチバトーの服のプライスタグに並んでいるこの文字を見たことがありますか?

Liberté  ·  Qualité  ·  Durabilité

大学の時にフランス語専攻であり、ベルサイユのばらオタクで聖地巡礼をした経験もある私が見て毎回思うのは、この三つの標語が、明らかにフランス革命へのオマージュが入ったパロディであるということです。

プチバトーのプライスタグに記された「Liberté · Qualité · Durabilité(自由・品質・耐久性)」のブランド理念
プチバトーの日本店舗で購入した際、服についていたプライスタグ

フランス共和国の国是は Liberté, Égalité, Fraternité(自由・平等・友愛)。プチバトーはそこから2語を入れ替えて、自分たちのブランド哲学にしているようです。服のブランドがこんなことをしているなんて、いかにもフランスらしさが出ています。

なお、フランス国旗の青・白・赤は、いまでは「自由・平等・博愛」という共和国の価値を象徴する色として知られています。ただ、革命当時の三色旗は、青と赤がパリ市の色、白が王家ブルボン家の色というパリと国王の和解を示すものでした。三色旗に革命の理念が重ねられるようになったのは、19世紀以降のことです。

フランス共和国の標語 | プチバトーの標語

République française
Liberté
Égalité
Fraternité
Petit Bateau
Liberté
Qualité
Durabilité

Liberté(自由)はそのままに、Égalité・Fraternité
Qualité(品質)・Durabilité(持続可能性)へ。

日本語風に発音すると、左の方は、リベルテ、エガリテ、フラテルニテ。右は、リベルテ、カリテ、デュラビリテ

理系夫

フランス語はRの発音が独特だから元の発音は絶対にできないけど、日本語風の発音にしてもちょっと舌をかみそう。

プチバトーが選んだのは、Liberté(自由)だけを残して、Égalité(平等)と Fraternité(友愛)を Qualité(品質)と Durabilité(持続可能性)に替えるというアレンジ。革命の精神をユーモアたっぷりに自分たちのものにしてしまう——これがいかにもフランスのブランドらしいところであり、フランスのエスプリ(心・精神)がたっぷりと感じられます。

しかも、「エガリテ」を「カリテ」に読み替えるなど、きちんと韻や音感も大事にして、よく考えられています。

プチバトーの創業は?フランス革命から100年後に生まれたブランドの歴史

プチバトーの紙袋。Maison française de qualité depuis 1893と印刷されている

プチバトーのショッピングバッグを見てみると、こんなことが書かれています。

Maison française de qualité depuis 1893
1893年創業、フランスの高品質メゾン

フランス革命は1789年。1893年には、かの有名なマリー・アントワネットがギロチンで処刑されました。革命の約100年後に生まれたプチバトーが、革命から生まれた標語をオマージュして使用しているのは、今に至るまで隅々にその精神がいきわたっていることも表しているように思います。

そんなプチバトーの歴史を年表化してみました

Petit Bateau ― ブランドの歩み

  • 1893

    ピエール・ヴァルトン、トロワに工場設立

    フランス革命から約100年後。繊維の街オーブで産声を上げる。

  • 1918

    「足のない下着」を発明

    創業者の息子エティエンヌが、ボタンと足をなくしたコットンショーツを考案。動きやすさへのこだわりはここから。

  • 1920

    ブランド名「Petit Bateau」誕生

    フランス語で「小さな船」。子どもの服に込めた、軽やかな航海のイメージ。

  • 2000
    年代

    大人ラインを展開、トランスジェネレーショナルブランドへ

    子ども服から、親子でリンクコーデできるブランドに進化。レディスも人気に。

  • 2021

    スローガン刷新Durabilité

    「Liberté. Qualité. Durabilité.」を発表。創業来の耐久性哲学に、時代がようやく追いついた。

  • 2022

    買い取り・回収サービス「#プチバトン」開始日本

    吉祥寺店を皮切りに日本でスタート。バトンを渡すように、服を次の世代へ。

プチバトーと言えばベビー肌着というイメージが強いですが、それは100年前に革新的なコットンショーツを発明したことによるのがよくわかります。詳細(外部記事)

Durabilitéに込められた意味|現在のスローガンが2021年に登場

2021年、プチバトーは新しいブランドプラットフォームを発表しました。それが Liberté. Qualité. Durabilité. の三語です。ただ、これを「サステナビリティブームに乗っかった」と見るのは間違いで、プチバトーが何度洗っても丈夫に使えるコットンにこだわり、「お下がりで使える服」を公式が推奨してきたのは、ずっと前からのことだからです。

言うなれば、時代が追いついたというべきか

プチバトンとは?

プチバトーのリユースサービス「プチバトン」のタグ。プチバトーのお洋服を思い出と一緒に次の世代へという文字が記載されている

そのスタンスが形になったのが、2022年に日本でもスタートした買い取り・回収サービス「#プチバトン」です。

「プチバトン(petit baton)」はフランス語で「小さなバトン」。リレーのバトンを次の走者へ渡すように、着なくなった服を次の家族へ——という意味が込められています。Petit Bateau × baton の合成語になっているところがまた素晴らしいです。

#プチバトン ― 服のめぐる旅

着なくなったプチバトーの服を、次の命へ。

#プチバトン 買い取り・回収 サービス

Step 1

対象店舗に持ち込む

アウター・Tシャツ・パジャマ・ロンパースなど新生児〜大人まで対象。思い出やメッセージを添えてもOK。

Step 2

状態チェック

スタッフが状態を確認。買い取り可能ならポイントで還元(1pt = 1円)。状態によっては無料回収に。

🛥️

リセール

再販拠点の吉祥寺店2Fで販売。新たな家族の元へ。

♻️

リサイクル

再販できないものも廃棄せず、素材として新たな命を。

2022年11月スタート。2025年3月時点での公式発表によると、数千点以上を回収・再販済み。
Durabilité(持続可能性)を、数字で証明するサービス。

回収店舗
プチバトーブティック 吉祥寺店、代官山店、 銀座店、自由が丘店、たまプラーザテラス店、名古屋店、神戸店、アミュプラザ博多店、マルヤガーデンズ店

販売店舗
プチバトーブティック 吉祥寺店

プチバトン 回収・販売店舗

プチバトーのレディースのコスパは?新品とプチバトンを実際に買ってみた

プチバトーの白のクルーネック半袖TシャツとボーダーTシャツ。
プチバトー店舗で購入した二枚のTシャツ

今まで子ども服は何度か購入してきましたが、レディースのトップスの口コミが良く人気だったので、実際に店舗に足を運びました。吉祥寺店だったので、プチバトンの商品も手に取って選ぶこともできましたよ。

クルーネック半袖Tシャツ

ランキング1位の定番白T。コットンの手触りがとにかくよいTシャツです。税込み4950円(2026年6月現在)で、けして安い価格帯ではないけど、着回しのよさと何度洗っても丈夫というDurabilitéを考えると、結果的にコスパは十分です。

サイズはフランスサイズなので、私はいつもよりワンサイズ落としたものを購入しました。

ボーダーTシャツ(プチバトン)

吉祥寺店2Fのプチバトンコーナーで購入したのはボーダーのTシャツです。リユース品なのに状態がとても良く、価格も1650円と、とてもお買い得でした。

おそらく同じものがネットには出ていないので、類似品の商品画像を載せます。

購入後、何度洗ってもへたれず、首元ものびなくて最高!

新品とプチバトン商品二着買ったわけですが、両方とも着心地もとてもよく、わたしの今年の春夏の一軍になってくれています。長く着れるのもとてもうれしいし、これからも大切に着ていきたいです。

まとめ

この記事のまとめ
  • プチバトーのスローガンはフランス革命の標語 Liberté, Égalité, Fraternité のパロディでありオマージュ
  • 1893年創業。「動きやすさ」と「丈夫さ」へのこだわりは創業来一貫している
  • 2021年に Durabilité(持続可能性)をスローガンとして登場——時代がブランドに追いついた形
  • 2022年日本でもスタートした「#プチバトン」で、その哲学が新たな仕組みになった
  • 何度洗っても丈夫なコスパの良さは本物。子供服だけでなく、レディスもその丈夫さを考えるとコスパ◎

100年以上前のフランスで創業し、日本の子供服市場でも人気のあるプチバトー。サステナビリティは世界的な風潮ですが、一時的な流行ではなく、今までも長く着れる品質や着心地を大切にしてきたブランドスタンスがありました。

プチバトンという新しい仕組みは消費者としても大変ありがたく、これからも使っていきたいサービスです。

子どもたちに着せていたプチバトーのベビー服は実は思い出として家にとってあるのが大部分なのですが、こうやって公式の店舗がリユースを推進してくれるブランドが、他にも現れてくれるといいなと思います。

🪆 こけしママンの引き出し
Liberté, Égalité, Fraternité ——この言葉が国是になるまで

フランス革命の精神から生まれた Liberté, Égalité, Fraternité。いまではフランスを象徴する三語だが、実はこの言葉が憲法に正式に刻まれたのは1958年の第五共和政憲法からだ。革命から実に170年近くが経っている。

革命期には「自由」と「平等」が強く掲げられていたものの、「友愛(Fraternité)」がそこに加わり、三語がひとまとまりの標語として定着するまでには長い時間が必要だった。19世紀のフランスは、共和派と王党派が入れ替わる激動の時代。その中でこの言葉は、掲げられたり消えたり、また復活したりを繰り返してきた。

🇫🇷 プチバトーとフランス革命の“時間”

プチバトーが誕生したのは、革命から約100年後の1893年。そしてさらに130年後の現代、ブランドはこの三語の構造を軽やかにオマージュしている。

100年、130年という時間の積み重ねの中で、フランス革命の精神がいまも文化やブランドに息づいている——そんな歴史の長さと、フランス人民にとっての革命の大きさを感じずにはいられない。

ひとつの標語が、国の歴史と人々の価値観を通して形を変えながら受け継がれていく。その長い物語の中に、プチバトーというブランドも静かに寄り添っているのだと思う。

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